(安曇野にある「早春賦」の歌碑)
「早春賦」
吉丸一昌(作詞)・中田章(作曲) 大正2(1913)年
一
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず二
氷融け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空三
春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
※ 葦は角ぐむ:春先に生える葦(あし、よし)の芽が、まるで角のような形をしていることから。
あやにく:あいにく 知らでありしを:知らないでいたものを いかにせよ:どのようにしろ
立春を過ぎたばかりの今日、全国的にこの冬一番の寒さがやってきました。
今年から2年間、地区の土木係が回ってきて、短時間ですが外で仕事をすることが多くなった最近。日が長くなり、日の光にも春の予感がありましたが、今日は例年並みの(この時期本来の)気温です。
さて、この「早春賦」は30年ほど前に出版された林光編曲「混声合唱による日本抒情歌曲集2」に収められています。たしか東京混声のCDも買いました。
※本来はピアノ伴奏ですが、上の動画はオーケストラ伴奏です。
(他に 「ちんちん千鳥」「叱られて」「カチューシャの唄」「野の羊」「鉾をおさめて」「ペチカ」「曼珠沙華」 )
動画ではそれを感じさせませんが、林光さんの編曲はなかなか難易度の高いものとなっています。(よく見ると、年配の方々が多い中に、お若い方も見られます。たぶんプロの声楽家でしょう🎵)
残念ながら、今所属している団では難しいのではないかと・・・・。
この曲は、元々が当時の高等女学校の生徒向けに作られたということです。
楽譜を見るとわかるように、音程の跳躍、その繰り返しがあったりして、正確に歌うにはなかなかシンドイ曲ではあります。
そんな曲を見事に歌い上げているアマチュアの方をYouTubeで見つけました。
(冒頭の動画)
「歌二郎さん」の自己紹介
歌二郎です。だいたい還暦です。
20代の頃趣味で歌っていましたが仕事が忙しくなり断念。
その後30年間の長い空白を経て、2018年春、一人で歌の練習を始めました。
夕食後に30分ほど、YouTubeで伴奏を探して歌うのが日課です。
日本の唱歌、J-POP、西洋クラシックの3本立てで、好きな歌を素人の自己流で練習しています。すでに独立した娘がたまに実家に来てピアノ伴奏してくれます。
ピアノと合わせられるのは月に1、2回で、そこで練習と録音をしているため、更新頻度は超スローペースです。
動画の高評価とチャンネル登録をしていただけると励みになります!
お聴きになるとわかるように、とても還暦を過ぎて独学で練習されたとは思えませんね!
また、娘さんの伴奏というのも羨ましい限りです!!
ちなみに、私などは25年のブランクがあってコーラス再開。
発声練習などは、もっぱら車(普段は軽トラ)の中でやっています(笑)。