思い出の中のあの歌この曲

メロディーとともによみがえるあの頃の・・・

♪『一月一日』

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(上は元旦の教育勅語奉読の様子。明治27年・1894年、「ジャパンアーカイブズ」より)

 

上眞行(うえ さねみち)作曲、 千家尊富(せんげ たかとみ)作詞
小学唱歌のこの歌は、明治26年(1893)に小学校祝日大祭日歌詞並楽譜」の中で発表されました。

近年、耳にすることが少なくなりましたが、今朝のように晴れ渡った元日にふさわしい一曲です。なお、「いちげついちじつ」が正しい読み方とか。

(歌詞の内容は別にして、子供たちにも歌いやすく、それでいて厳かな雰囲気をたたえるいい歌だと思います)

 

上真行 うえ-さねみち(1851~1937、嘉永4年~昭和12年、 明治から昭和にかけての雅楽家
上真節(さねたけ)の子。明治3年太政官雅楽局にはいる。14年音楽取調掛教官を兼務,大正6年宮内省雅楽部楽長となる。またフェントンらに洋楽をまなび,「小学唱歌集」の編集に従事,「天長節」「鉄道唱歌」「一月一日」などを作曲した。昭和12年2月28日死去。87歳。京都出身。(デジタル版 日本人名大辞典+Plus)

曲の雰囲気といい、そのお名前といい、やはり作曲者は雅楽のお家柄だったのですね。

 

昭和戦前の小学校では、四大節(元旦、紀元節2月11日、天長節4月29日、明治節11月3日)には祝日でも登校して、祝賀の式を行っていました。

国歌斉唱、御真影奉拝、教育勅語奉読、そして校長の講話というのが決まったパターンでした。

 

地方によって違いますが、式の後、子供たちは紅白の饅頭や、みかんなどをもらって帰ったということです。