思い出の中のあの歌この曲

メロディーとともによみがえるあの頃の・・・

♪ 「モルダウ」初めて聴いた外国のオーケストラ

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 日曜日の朝は、NHKラジオで「音楽の泉」を聴きながら朝食、と言うといかにも優雅な生活のように聞こえますが、いつもせいぜい初めの10分かそこらで、次の支度に。
 今朝は、ドボルザーク「新世界」ー(管弦楽ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)小澤征爾ーが流れていました。

 ふと思い出したのは、初めて外国のオーケストラを聴きに行ったときのことでした。
 昭和49年(1974)か50年(1975)、広島での大学生活1年目か2年目の春でした。
 ヴァーツラフ・ノイマン (Václav Neumann, 1920年9月29日 - 1995年9月2日) 指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を聴きに行きました。
 懐に余裕があったのか、割と前の方の席でした。プログラムはおそらく、モルダウ」と「新世界」という、地方公演によくある定番の組み合わせだったのではないでしょうか。
 

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 会場は広島郵便貯金ホール。まだ出来て間もない、ずいぶんと音響効果の良いホールだったそうです。
 それまでに「生」で聴いたことがあるのは、中学生の頃に町の小学校の体育館で聴いた大阪フィル朝比奈隆指揮、これもたぶん「新世界」)と、高校2年の時に近くの中学校の芸術鑑賞で聴いたNHK交響楽団の小編成(20数名?)が演奏した「運命」ぐらいでした。

 

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 さて、モルダウは、「モルダウの最初の源流」を描写したフルート、クラリネットによる例の序奏から徐々に楽器が増えて、いよいよ弦楽器によるあの有名な主題が演奏されるわけですが、その瞬間の迫力のある弦の響きは、それまでに体験したことのない、体が震えるような感動的なものでした。 

 

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 古くほこりをかぶったファイルに綴じている昔のコンサートのパンフレットを探していたら、昭和63年(1988)にも姫路への来演時に聴きに行っているのですが、記憶に残っていません。
 それほど、初めてのチェコフィルの響きは印象深いものだったわけですね。

 長かった独身時代に、もっといろいろと聴いておくべきだったと今になって思います。
 暇も出来て、聴きに行こうと思えばいつでも(?)行ける境遇ではありますが、近年は音楽でも落語でもYouTubeで、というのが普通になってしまいました(笑)

 しかし、前期高齢者ともなると、なかなか没頭して視聴するということが少なくなります。

 やはり、安直に得られる感動なんていうものは、期待してはいけませんね(笑)