歌:ボニージャックス
「酸模(すかんぽ)の咲く頃」 北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲
昭和5年(1930)発表
土手のすかんぽ ジャワ更紗
昼は 蛍がねんねする僕ら小学尋常科
今朝も通ってまた戻る。すかんぽ すかんぽ 川のふち
夏が来た 来た ドレミファソ※原詩では「一年生」は「尋常科(じんじょうか)」となっていた。
五月に入って、長い間ほったらかしで伸び放題になっていた農道や田の畦の雑草を刈り始めました。
今年はやたらとスイバ(地方によってはギシギシ、スカンポなど)が目立っています。
そういえば、30数年も前のこと。不世出のソプラノ歌手・鮫島有美子さんのCDをよく聴いていた頃に「スカンポ」を歌った曲があったなと調べてみると、これがなんと山田耕筰・北原白秋というゴールデンコンビニよる童謡だとわかりました。
短くて、歌詞も分かりやすい、そして歌いやすい曲なのですが、初めて聴いたときから気になっていたのが、「土手のすかんぽ ジャワ更紗」という一節です。
「ウーン? なんで、ジャワ更紗なの?」と、やはり多くの人がブログ等でこの素朴な疑問を発しておられます。
一言で言ってしまうと、図柄や色合いの連想ということなのでしょうか。
南蛮趣味のあおりだった白秋さんは、ひょっとしてジャワ更紗がお気に入りだったのかも知れません。
あちこちのサイトでスイバの食べ方が紹介されています。往事茫々で甚だ頼りないのですが、60年近く前の小学生は道端にはえているその茎をしがんだことがあるかも知れません。