思い出の中のあの歌この曲

メロディーとともによみがえるあの頃の・・・

♪ 「すかんぽ(酸模)の咲く頃」(童謡)

「宮崎の季節がほらね!」(https://www.nekoton.com/entry/2019/04/25/060000)より

www.youtube.com

歌:ボニージャックス

「酸模(すかんぽ)の咲く頃」 北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲

昭和5年(1930)発表

 

土手のすかんぽ ジャワ更紗
昼は 蛍がねんねする

僕ら小学尋常科
今朝も通ってまた戻る。

すかんぽ すかんぽ 川のふち
夏が来た 来た ドレミファソ

※原詩では「一年生」は「尋常科(じんじょうか)」となっていた。

 

京文社編輯部 編『アワーソング・ブツク : 第1・第2・第3私達の唱歌
京文社、昭和8年(1933) 国立国会図書館デジタルコレクションより

 五月に入って、長い間ほったらかしで伸び放題になっていた農道や田の畦の雑草を刈り始めました。
 今年はやたらとスイバ(地方によってはギシギシスカンポなど)が目立っています。
 そういえば、30数年も前のこと。不世出のソプラノ歌手・鮫島有美子さんのCDをよく聴いていた頃にスカンポを歌った曲があったなと調べてみると、これがなんと山田耕筰北原白秋というゴールデンコンビニよる童謡だとわかりました。

山田耕筰(左)北原白秋(右)「白秋記念館」ホームページより

 短くて、歌詞も分かりやすい、そして歌いやすい曲なのですが、初めて聴いたときから気になっていたのが、「土手のすかんぽ ジャワ更紗」という一節です。
 「ウーン? なんで、ジャワ更紗なの?」と、やはり多くの人がブログ等でこの素朴な疑問を発しておられます。
 一言で言ってしまうと、図柄や色合いの連想ということなのでしょうか。
 南蛮趣味のあおりだった白秋さんは、ひょっとしてジャワ更紗がお気に入りだったのかも知れません。

ジャワ更紗(Wikipedia

  あちこちのサイトでスイバの食べ方が紹介されています。往事茫々で甚だ頼りないのですが、60年近く前の小学生は道端にはえているその茎をしがんだことがあるかも知れません。