思い出の中のあの歌この曲

メロディーとともによみがえるあの頃の・・・

♪ アイルランド民謡「春の日の花と輝く」

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演奏:東京混声合唱
 

  春の日の花と輝く 

(原題:Believe Me, If All Those Endearing Young  Charms)
《訳詩:堀内敬三
1.春の日の花と輝く うるわしき姿の
  いつしかにあせてうつろう 世の冬は来るとも
  わが心は変わる日なく おん身をば慕いて
  愛はなお緑いろ濃く わが胸に生くべし

2.若き日の頬は清らに わずらいの影なく
  おん身今あでにうるわし されど面(おも)あせても
  わが心は変わる日なく おん身をば慕いて
  ひまわりの陽をば恋うごと とこしえに思わん

≪解説≫
この歌はアイルランドの古い民謡(1600年代中頃)にアイルランドの国民的詩人トーマス・ムーア(Thomas Moore 1779~1852)が作詞したもので、作曲者は不明です。この曲はこの他にもさまざまな歌詩がつけられています。

 

 2ヶ月ぶりの投稿となりました。桜の時期もとっくに過ぎ去り、青葉が目にまぶしい季節が迫りつつあります。

 先日、ふとしたことがきっかけで、20台後半から30台半ば頃まで所属していた隣町の混声合唱団を主宰していたT女史の甥にあたるという方と電話でお話しすることがありました。

 そのことから思い出されたのがこの曲でした。その団で歌ったのではなくて、ソプラノのある女性とお付き合いしていたときに、一度だけ神戸文化ホールへ、あるレベルの高い混声合唱団の定期演奏会を一緒に聴きに行ったときの曲目の一つでした。

 その人は、団員の皆さんが本当に楽しそうに伸びやかな歌声を披露されているのに、いたく感心の体だったのをよく覚えています。(訳詞の内容は必ずしもそうではないようですが・・・)

 

 30台半ばから定年まで、コーラスとは無縁の生活を送っていましたが、退職直後に入った市内の混声合唱団に、なんとその彼女が隣の市から通っていたのです。
 あれから30数年。今や大企業の社長夫人になっていました。(知らない人にはごく普通の、失礼ながら田舎のおばさんにしか見えないでしょうが・・・)

 ここまで書いて、その女性に関連した曲がもう一つ思い出されてきました。
 旅行先(たしか信州だったような・・・・)からもらった絵はがきに書いてあった「山が 遠くから 人の心を とりこにする~」(吉野弘作詞・高田三郎作曲混声合唱組曲「心の四季」より「山が」)という一節です。

https://www.youtube.com/watch?v=S-LKzdYk980

演奏:豊中混声合唱

 こちらは、当時その団で練習していたものでした。高校一年時の担任であったS先生(県内では第九の合唱指導で有名)が忙しく、素人の私が練習代理をつとめることが多かったのですが、20人程度の人数が狭い部屋で練習していたので、若かったこともあり、その人の存在を気にしつつだったのではないでしょうか(笑)

 

 以上、ふとしたことから思い出された合唱曲のことを、とりとめもなく書いてみましたが、この二曲のうち、「山が」(「心の四季」)のほうは、この組曲の中でも最も気に入っていて、今でもYouTube豊中混声合唱団の演奏を繰り返し聴いています。

3月のあるステージ。40年近くが経過して二人とも前期高齢者に・・・