今日は12月14日。赤穂義士討ち入りの日にちなんで、ご当地赤穂の「義士祭」はもちろん、あちこちで関連の行事が催されています。
■ 大河ドラマ「赤穂浪士」(1964・昭和39年)
昭和39年といえば、「東京オリンピック」、「東海道新幹線開通」と昭和史の中でも特筆すべき年でした。
その年のNHK大河ドラマは、日本人の大好きな「忠臣蔵」(赤穂浪士)。
長谷川一夫演じる大石内蔵助の「おのおのがた・・・」という有名なセリフと、芥川也寸志作曲のメインテーマは50年以上過ぎた今でも、耳の底に残っています。
長らく、大河ドラマを見ない私(ついでに紅白も観ませんが、「N国」とは無関係です)ですが、その頃は(小学3年生でした)一家三代そろって夕食後、まだ画面の小さな白黒テレビを観ていたものでした。
「赤穂浪士」(浪士ではなく、地元では「義士」です!)は大河2作目で、今のように視聴者の好みも多様化していなかったのでしょうか、討ち入り場面は53%という驚異的な視聴率を記録したとか。
昨今の大河とは桁が違っていますね(笑)
もういいかげんに、NHKさんも一大決心をしてもいいのにね。
「撤退」でなくて『転進』を決断したらと思いますが😩
■ メインテーマに山鹿流の陣太鼓・・・
この前の日曜日(12月8日)に、多可郡多可町八千代区大和にある「なごみの里 山門」に旭堂南海さんの講談を聞きに行きました。
ご当地が赤穂藩領の飛び地であり、家老の大石内蔵助もたびたび訪れたという伝えが残っていることから、10年ほど前に地元有志が「講談を聞く会」を立ち上げました。
毎年12月に加古川出身の旭堂南海さんを招いて「忠臣蔵」にかかわる講談が上演されています。(珈琲付きで千円)
南海さんは、マクラの中で芥川也寸志さんのあのテーマ曲に、山鹿流の陣太鼓のリズムが用いられていると話されていました。
(芥川也寸志 作曲家 1925~1989 小説家・芥川龍之介の三男)
そういえば、あの独特の旋律。鞭の音が入っているのが印象的ですが、そういう仕掛けもあったのですね。
研究者の論文から、冒頭部分の楽譜を引用させてもらいます。
(藤原征生「芥川也寸志の映像音楽における音楽語法の変遷」)
「執拗反復」、「打楽器の効果的な使用」と「頻繁な転調」が特徴的だと筆者は指摘しています。
なお、「山鹿流の陣太鼓」については、ネットでの調べですが、諸説あって、中には討入の時には使っていなかったという記事も・・・。
大好きな三波春夫の歌謡浪曲「俵星玄蕃」でも「響くは山鹿流儀の陣太鼓 しかも一打ち二打ち三流れ~」とありますが、元は浪曲から出たもので、内容の真偽は不明だそうです。
しかしまあ、いずれにしても、来年数えて60作となる「大河」のメインテーマ音楽には、数々の名曲があるでしょうが、芥川さんのこの曲が一番という人は多いのではないでしょうか。
■ 加東市でも義士祭
地元選出の県会議員・藤本百男氏のブログでは、加東市家原の観音寺で毎年行われている義士祭のことが取り上げられています。
中学生の駅伝競走はずいぶんと昔から続いているようです。
運動の得意でない私などは校内予選で落ちていましたが、今東京にいる娘が出場したので、応援に行ったことがありました。