思い出の中のあの歌この曲

メロディーとともによみがえるあの頃の・・・

クリスマスの音楽 -究極のこの一曲ー

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■ やっぱり「清し この夜」

Silent night, holy night!
All is calm, all is bright.

 Round yon Virgin, Mother and Child.
 Holy infant so tender and mild,
 Sleep in heavenly peace,
 Sleep in heavenly peace.

清し この夜 星は光り
救いの御子(みこ)は 馬槽(まぶね)の中に
眠り給う いと安く

Silent night, holy night!
 Shepherds quake at the sight.
 Glories stream from heaven afar
 Heavenly hosts sing Alleluia,
 Christ the Savior is born!
 Christ the Savior is born.

清し この夜 御告(みつ)げ受けし
牧人達は 御子の御前(みまえ)に
 ぬかずきぬ かしこみて

Silent night, holy night!
 Son of God love's pure light.
 Radiant beams from Thy holy face
 With dawn of redeeming grace,
 Jesus Lord, at Thy birth.
 Jesus Lord, at Thy birth.

清し この夜 御子の笑みに
恵みの御代(みよ)の 朝(あした)の光
輝けり ほがらかに
  

「クリスマスの名曲」と一口に言っても、年代や音楽の好みになどよって、頭に浮かぶ曲はそれこそ千差万別だと思われます。
50年代の生まれで、少々吹奏楽や合唱の経験があり、クラシック音楽にも馴染みのある私などは、結局のところ上のきよしこの夜」に行きつきます。

YouTubeで検索すると、ウイーン少年合唱団をはじめ、若い人たちの演奏が多くアップされていますが、ここは敢えてそうではなく、シニア世代が歌っているものに親近感を覚えて、それをとりあげました(笑)

 

さて、英語で歌われることが多いこの曲ですが、その歌詞は、オーストリアの聖ニコラ教会 のヨゼフ・モール神父により1816年頃に作詞されたそうで、ドイツ語では『Stille Nacht(シュティーレ・ナハト)』。

日本では由木康(ゆうき こう、明治29年~昭和60年:1896~1985、牧師で賛美歌の発展に尽力)氏の訳詞で明治42年(1909)『讃美歌』第2編に収録されています。

昭和36年(1961)には小学校6年生の音楽の教科書に採用されたということですから、当然我々世代は習っています。(50年以上前のことで記憶にはございませんが)

 

やはり明治末の訳詞とあって、歌詞は文語(賛美歌は大概そうなのでしょうが)。 

ネムリタモー イートヤスク」(眠り給う いと安く)「ヌーカズーキヌ カーシコーミテ」(ぬかずきぬ かしこみて)など、キリスト教とは無縁の田舎の子どもたちには、何のことやらわからないまま歌っていたのでしょうね。

例えば、「いと安く」(たいそう安らかに)などは「糸 安く」(糸が安価で)と思っていたのではないでしょうか。

 

■ クリスマスと神主さんやお坊さん

年末にクリスマスだと言って騒ぎ、新年には寺社に初詣だと言って参拝する私たち日本人ですが、一般人はそれでいいとしても、お坊さんや神主さんはどうなんでしょうか?

知り合い、先輩などに関係者が数名いらっしゃるので、尋ねようと思えばできるのですが、さすがにお酒の勢いでもないと、ちょっとためらわれますね。

ちなみに、40年近く前に所属していた混声合唱団の指揮者I氏は、浄土真宗のご住職でしたが、クリスマスコンサートやっていましたね。

 

そんなつまらないことを考えている途中に、現役の頃、現代文(「現代国語」時代だったかも?)の教科書に加藤周一さんの「日本文化の雑種性」という評論がよく収録されていたのをふと思い出しました。

日本人の柔軟性なんでしょうか(それとも節操がないのでしょうか)?

 

とにかく、今年も残り1週間となってしまいました。