(テノール:志摩大喜)
『愛の喜びは』(仏語:Plaisir d'Amour, 伊語:Piacer d'amor)は、ジャン・ポール・マルティーニが作曲した歌曲。作詞はジャン・ピエール・クラリス。
アメリカのロックンロールミュージシャン・エルヴィス・プレスリーのシングル「好きにならずにいられない」の原曲でもある。
ジャン・ポール・エジード・マルティニ(Jean Paul Egide Martini, 1741年8月31日 - 1816年2月14日 パリ)は、ドイツのフライシュタット出身のフランスの作曲家。本名はヨハン・パウル・エギディウス・シュヴァルツェンドルフ
フランス語歌曲《愛の喜び Plaisir d'Amour》が代表作。作詞は ジャン・ピエール・クラリス。これは時にイタリア語の歌詞でも歌われる。日本では、好んで結婚式のBGMにも使われるが、歌詞の大意は「愛の喜びは長続きしない。愛の苦しみだけが長続きする。僕のつれないシルヴィアは……」というもので、恋愛賛美の内容ではなく、不実な恋人についての愚痴である。 (Wikipedia)
土曜の昼下がり、図書館で借りてきたばかりの「よくわかる音楽の仕組みと科学」(岩見や眞一郎著)を読み始めたとき、コラム「強烈な音楽体験」の中の次の一節に目がとまりました。
強烈な音楽体験には、音楽的要因、個人的要因のほか、どんな状況下で音楽を聴取したかの要因も関わっているのです。(p19)
このとき、頭に浮かんだメロディーがありました。
それは、今から34年前の昭和61(1986)年の8月のこと。職場の同僚二人(どちらも英語科教員)と1週間のイギリス旅行(ロンドン中心)をしたときのことでした。
その当時のヨーロッパ行きは、まだアンカレッジ経由で成田からロンドンまで10数時間かかる時代でした。
機内(JALのジャンボ機だったと思います)ではいろんな音楽が流れていました。
そんな中、繰り返し流されていたある甘美なメロディーが、その後長らく気にはなっていましたが、曲名が分からないままでした。
たしか「愛の・・・」だったかなとYouTubeで探しましたが、ダメでした。
「愛の」で始まる有名な曲はとても多いんですね!
1 愛の夢(リスト)
2. 愛の挨拶(エルガー)
3. 愛のロマンス(禁じられた遊び)
4. 愛の喜び(マルティーニ)
5. 愛の小径(プーランク)
6. 愛の調べ(グリーグ)
7. 愛のワルツ(ブラームス)
8. 愛の歌(シャンソン・ダムール)(フォーレ)
9. 愛のアダージョ(アルビノーニ)
10. ある愛の詩(フランシス・レイ)
11. 愛のよろこび(クライスラー)
12. 愛の悲しみ(クライスラー)
13. 愛の死~「ト「愛の夢」第3番
最近ではスマホのアプリで、鼻歌でも録音すると、曲名を教えてくれるものがあることを知り、さっそくインストールして試してみましたが、音程がまずい(笑)のか、全く反応しませんでした。
ところが、今朝のこと。
何気なく「世界名歌選集」(ドレミ楽譜出版)という、昨年買った本を開いてみて、それがマルティーニ『愛の喜びは』(「は」のない表記も)の旋律と分かりました。
飛行機に乗ったのが、旅行と出張併せてたった4回という私ですが、初めての海外旅行ということ。
そして何より若かったということもあってか、色々なことに敏感に反応していたのではなかったかと思います。
その後も、3回は乗っているわけですが、機内の音楽が印象に残っているということはありません。
やはり、若い頃の感受性というのは大切なのですね。
先週の土曜は、大阪のいずみホールで東京混声合唱団、そして昨日は市内で篠崎史紀(N響のマロ)バイオリンコンサートと、どちらも本邦最高峰の演奏家によるコンサートに行きましたが、若い頃と違って聴いたメロディーがその後も印象深く残るということがなくなってきたような気がして残念です。
(まあ、どちらもここ数年で何回か聴きに行っていますので、失礼ながら新鮮味がなくなっているからかもしれませんが・・・)
高齢者(前期ですが)に感受性・・・!?たぶん、難しい問題なのでしょうが、大切にしたいとは思いいます。